伝統と歴史

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京都「西陣」地域における織物の源流は古墳時代に始 まり、高級織物として時代と共に繁栄してきました。 大陸から伝わった養蚕と絹織物の技術が、卓越した職 人によって改良を続けられ、現在の西陣織の素地が形 作られてきたと言います。また、その中でも、金糸や 金箔を織り込んだ最高級生地素材「西陣金襴」は天皇 家や将軍などに長く愛されて来ました。そして現代の 西陣金襴の中には、金を使わない「無金物(むきんもの )」と呼ばれる織物もあります。京都西陣で紡がれる織 物には、豪華絢爛な織物からわびさびを感じさせるも のまで、代々受け継がれてきた多彩な色使いと文様が 表現されています。
京都に都が置かれて千余年の間、この織技術は何度も 技術断絶の危機に遭遇してきました。しかし、幾度の 危機に瀕しながらも、日本全国、または大陸由来の技 術を融合させながら、この織物は力強く受け継がれて いきました。そして、京都には全国から多くの職人が 集まりその復興を果たします。彼らは天皇家、将軍、 貴族、そして全国の寺社などのために当時の最先端の 技術を結集し、卓越した工芸品を生み出してきました。